スロウスタートがやっぱり神アニメだった話

 

 

こんにちは、ペーやんです。皆さんは今期のアニメで何が一番好きでしたか?僕は自信を持って「スロウスタート」と答えます。

 僕がどれだけこのアニメにハマったかは前記事を見ていただければ分かると思います。

 

live-in-dead.hatenablog.com

あれから原作を買いアニメも毎週5回は見るほどどっぷり沼に浸かりました。そんなスロウスタートですがアニメが先日最終回を迎えました。結論から言うとこの作品らしいラストでとてもよかったです。今回は作品全体の感想をつらつら書いていこうと思います。(ネタバレを含むのでご注意ください)

 

 

花名の成長

 

本作の主人公、一ノ瀬花名は1年浪人しているという秘密を抱え高校に入学します。彼女は内気なためこの秘密をコンプレックスに感じ高校生活がうまくいくか不安でしたが、たまてや栄依子、冠といった友人やアパートの同居人である志温や万年さんと関わることで少しずつ成長していく、というのが大まかなストーリーです。最初は自分から他人に話しかけることさえできなかった花名でしたが話が進むにつれ多くの友人ができ、自分から友達に遊びの提案ができるようになります。それもこれも彼女の優しい性格を周囲が次第に理解し、惹かれていったからでしょう。まだコンプレックスを完全に克服できたとはいえませんが、1話時点からすると明らかに成長していることが分かりますね。

また彼女と友人との関係にも変化があり、最初は浪人を明かしたら友達が離れるのではないかと考えていた花名ですがアニメ終盤では「友達ではいてくれるだろうけど関係性が変わるのが怖い」と打ち明けるなど友人と仲を深めていく様子も描写されています。

 作品を通して彼女がゆっくりと成長していくのを丁寧に描写していて成長物語としても良質な作品ですね。

 

ラストについて

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 花名は結局浪人の秘密を明かさないまま最終回が終わります。これについては実は原作でもまだ秘密を明かしてないからアニメでも明かせなかったというメタ的な理由があるりますが、それは置いといてこういうラストもこのアニメらしくていいと思いました。

スロウスタートという作品は花名の成長の話なわけですが、彼女の性格上高校で多くの友達を作れただけで大きな成長を遂げたといえます。一期では高校入学から周囲に溶け込むまでを丁寧に描写したと考えるとこの終わり方も全然いいと思うわけです。綺麗に締めるのもいいけどいつもと変わらない日常のお話で続きの余地を残して終わらせるのも悪くないんですよ。というわけで浪人を打ち明ける話をやるために是非二期もやってほしいなあ・・・

 

浪人設定は必要だったのか?

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 浪人明かさないならこの設定いる?という声は以前にもちょいちょい目に入ってましたが、僕は絶対必要だと考えています。

スロウスタートもやってることは他の日常系アニメと大差ないです。そんな中で僕がこの作品に引き込まれたのはゆるい雰囲気の日常系アニメとは対照的な浪人という設定のインパクトでした。

確かに浪人関係の話が全く関係ない話もそこそこありましたが、話に出てこなくても花名や視聴者の心に常にこの設定は生きているわけです。浪人がばれることで今の関係性が変化してしまうかもしれないと思うと普通の日常の大切さを彼女も視聴者も体感できるんですよね。つまり 浪人というスパイスがあることで何気ない日常が引き立つわけですよ。

 またこの設定は花名を主人公たらしめる要素でもあります。一般的に浪人自体はそこまで重い要素ではないので、例えばたまてや栄依子が浪人してたとしても最初の自己紹介でさらっと打ち明けて終わりでしょう。ただ内気で臆病な花名がこの秘密を抱えることで彼女の成長物語として物語を展開するに足る重要な要素になるのです。

 これらの理由からやっぱり浪人要素はこの作品に必要不可欠だなあと思いますね。

 

まとめ

 

 このアニメは毎週癒やしを提供してくれて日常系としてもよかったですし、先生と栄依子との百合シーンがあり百合豚も満足する内容となっており、浪人を絡めた花名の成長物語としても優秀な出来で近年見たきらら系アニメではトップクラスの内容だったと考えています。きらら系アニメ好きなら必ずハマるはずなので是非見て下さい。そしてこういうのに興味がない方も騙されたと思って一度見てください。尻上がりに面白くなるので1話だけでなくできればその後も見てもらいたいですね。とにかく、見ないと人生損するので見ましょう!以上!!