今期の隠れた覇権「スロウスタート」布教記事

ポプテピピック」「ダーリン・イン・ザ・フランキス」「ゆるキャン△」「りゅうおうのおしごと!」など今期は色々なアニメの話題をTwitterでは目にします。

しかし僕は今期の覇権は「スロウスタート」であると主張します。別にマイオナとか天の邪鬼とかそういうわけではなく本気で面白いと思っているのでここで布教したいと思います。

 
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それではまず作品について大まかな説明を。

 

スロウスタート』は、篤見唯子による日本の4コマ漫画作品。芳文社の『まんがタイムきらら』2013年7月号より連載中。(Wikiのコピペ)

ジャンルとしては日常系萌えアニメごちうさきんモザのようないわゆるきらら枠と呼ばれる作品です。

まぁ萌えアニメなのでぶっちゃけ万人にオススメできるわけではありません。萌えアニメが嫌いな人はサザエさんでも見といてください。

ここまでだと「なんだまたこういう系か…」って思われるかもしれないのでとりあえずアニメ1話のあらすじを置いときます。

 

中学卒業を機に親元から離れ、いとこが管理人のアパートで一人暮らしをしている一之瀬花名。この春に念願の高校デビューを迎えるものの、誰も知り合いがいない学園生活は不安だらけ。
登校初日、ドキドキの入学式を終えて周りを見渡すと、すでに仲良しグループができあがっている! しかも出席番号が一番なので、クラスで真っ先に自己紹介をする羽目に……。人見知りの花名は友だちを作ることができるのか!?

 

・・・小学生かな????

友達できるかな?とか悩みが小さすぎて本当に主人公なのか疑わしいレベルだしそもそもテンプレ突っ走りすぎてどういう話なのか一切分からない…

実際にアニメ1話を見てても無個性というか無味無臭というか味のしないガムを延々と噛んでるような気分になってきます。ここまでdisりまくってるけど本当に布教する気あるんですかね僕は。

そんなこんなでEDが終わって「え、終わり?うせやろ?」ってなったところでCパートに入り驚きの台詞が入ります。

一之瀬花名。17歳。中学浪人で1年遅れのスロウスタートだけど私の高校生活が始まりました!

 

は???

30秒前まで1話切りする気満々だったのにさすがに続きが気になって見ていくうちにドハマりしました。

そう、スロウスタートは荒んだ心を癒すゆるふわきらら4コマとは真逆のリアルなテーマである「浪人」がコンセプトの作品なのです。

萌えと見せかけて意表を突いてくるアニメは「まどマギ」や「がっこうぐらし!」がありますがさすがにここまで悲惨じゃないです。基本的になにも考えず楽しく視聴できます。しかしきららのふわふわしたノリの合間に挟まれるキャラのリアルな悩みとのギャップ、そしてそれを包み込む人々の優しさ、温かさがこの作品の魅力だと考えます。

 

そしてきららといえばキャラの可愛さですよね。というわけで次はキャラ紹介に移ります。


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 一之瀬花名(いちなせはな)

主人公。とある事情で高校受験に失敗して中学浪人し1年遅れで高校に入学。内気でネガティブ気味な性格なので浪人の事実をなかなか打ち明けられません。まぁもしポジティブで笑い話にしてたら話が成り立たないわけですが…。基本的に話は聞き手で良くも悪くもピュア。総合的にめっちゃいい子で可愛い。不人気ですが。

 


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百地たまて(ももちたまて)

ロリ、ツインテ、元気、オタク、料理が上手いと刺さるところには刺さる要素をこれでもかと注ぎ込んで擬人化したようなキャラ。僕の推しで可愛すぎて画像のチョイスに迷いました。花名と対称的にアクティブな子なのでムードメーカー的位置付け。口調がオタクっぽいのでもし容姿が酷かったら本当にクソキャラになってたかと思うと顔って大事だなと実感しますね。

 


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十倉栄依子(とくらえいこ)

パリピ枠。オシャレでコミュ力が高く無自覚たらし。多分ノンケだけど常に女を侍らせている。友達が多いので主人公グループといつもいるわけではないリアルな距離感がミソ。

アニメは今のとこ冠とのカップリング推しですが原作の先生との絡みが最高!!

 


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千石冠(せんごくかむり)

要介護枠。いやただちっこくて人見知りなだけなんですけどね。小学校の頃接点があった栄依子と同じ学校に通えるかもしれないという理由だけで現在の高校に進学するほど栄依子が好き。多分一番レズの血が濃い。当然いつも栄依子といるしお泊まりのときはこんな感じになる。いやーレズ。
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他にもキャラはいますが長くなるので割愛。

 

 

スロウスタートはめっちゃ笑えるわけでもないし号泣するほど感動もしないし燃える展開もないです。でも可愛さに癒されて人の温もりに感動しEDで少し切なくなる、そんな貴重なアニメなんです。彼女たちは南極には行かないしロボに乗って戦わないし竹書房を爆破もしないけど等身大のキャラクターが等身大の小さな悩みを抱え、少しずつ成長していくハートフルストーリーなんです。

日々に疲れたオタクの皆さん、スロウスタートを見てみませんか?

あとEDの「風の声を聴きながら」は今期一の名曲なのでそちらも聴いてみてください。

 

え?見たいけど今からでは追い付けない?そんな発言が出てくるのは当然予想済みです。

なんと2/17、18にAbemaとニコニコで1~6話振り返り放送があります!!!

https://twitter.com/slosta_anime/status/961894967655383040

 そして最新話は同じくAbemaやニコニコで毎週無料で見ることができるのでバッチリ追っかけられます。

さあこの機会にスロウスタートを見て豊かな人生を送りませんか?

 

 

【感想】中二病でも恋がしたい!~Take on Me~

こんにちは、ぺーやんです。

今更ですが「中二病でも恋がしたい!~Take on Me~」を観てきました。

勢いに任せて感想を書くので日本語怪しいですがご容赦ください、またネタバレ満載ですのでご注意を!

 

えー、結論から言うと最高でした。コメディとしても面白かったですし、構成も上手くて最後にはジーンと感動できる作品でした。

今回の映画の大筋は、

諸事情により六花の姉の十花が六花を連れてイタリアへ行くことになる→勇太は六花と駆け落ち→逃避行の中で二人は自身の課題と向き合い葛藤する→それを克服し大団円

という流れなんですが、気になったポイントを書いていきます。

 

 

まず注目なのは二期からの時間の経過ですね。映画では勇太、六花、モリサマーは高校3年に、凸森は2年に、くみん先輩は高校を卒業し進学します。

 

本筋はもちろん勇太と六花の恋愛で今回もそれは変わらないんですが、他のキャラクターの魅力もしっかりと描写されていました。

 

特に言いたいのは…

凸サマーの百合!!!!!!!!!!

本映画では凸森が生徒会長に、モリサマーが副会長になるんですけど年上なのに常に凸森に弄られるモリサマといった二人の関係性が表れていて面白かったです。

また駆け落ちした勇太六花を追いかけるのが今作での二人の主な役割なんですが、途中の二人のケンカップルっぷりに終始ニヤニヤしてました。ハンバーグ食べるだけで喧嘩したり、ホテルで同じベッドに寝るときもかけ布団で喧嘩したり、そのくせ朝には密着して抱き合って寝てたり…絶対付き合ってますよあれ。

で、六花に追い付き、カップルを送り出す終盤のシーンでのイチャデレ。優勝しました。

凸サマーの二人は主役カップルを捕まえないと自分達のキス写真をネットにばらまくと脅されてる立場なんですよ。それなのに二人は本気で捕まえる気はなかったというのはそれだけ勇太たちのことを大切に思ってるのが表れたシーンであり、また凸サマーが同じ価値観を持ってることが確認できるいい百合シーンで印象に残りました。

そして中二病患者たちに振り回される高校生活を後悔していないというモリサマの発言は彼女の成長を感じさせました。高校デビューに失敗して今の立場に収まった彼女ですが何だかんだそんな生活を自身で肯定して楽しく過ごしているのも中二病とのつきあい方の一つだなと感じました。

 

 

次にいよいよ本筋である勇太六花カップルについてです。

この作品自体のテーマは一貫して「中二病の人間がどうやって恋をするか」で、映画でもそれは変わらないのですがこの映画自体のテーマはその先のステップとして「時間の変化や成長における中二病との向き合い方」、そして「恋から愛への変化」かなと思いました。

その辺りの学生から先の段階の変化と向き合うために今までの学校生活から飛び出し全国各地を旅行する映画になったのかなぁと思います。もちろんまだ二人は高校3年生なので劇中で描写された通り高い物は買えないしラブホテルにも入れないのですが、勇太は六花との子供の名前を考えたりキス以上の関係に進もうとしていましたね。

そして旅行するうちに二人は「この先六花がいつまで中二病でいるか、中二病でなくなってもお互いを好きでいられるか」という問題に直面します。中二病でも恋はできたがその先の段階へは中二病のままいけるか分からないので、映画のテーマとしてこれが来たときはなるほど!と思いましたね。

今後も中二病のままでは家族や色々な人に迷惑がかかる、かといって六花が中二病を捨てるのは自分のアイデンティティの喪失を意味し、お互いからの好意がなくなるかもしれないと二人はそれぞれ葛藤します。

京都、神戸、東京、北海道、青森をバス、飛行機、電車を乗り継いで旅行する中で二人は自身の気持ちに整理をつけ、そして最後の乗り物である船上で二人はプロポーズをして課題を克服しました。

六花がどうなろうと勇太は六花を好きでいることを宣言し指輪をつけてあげてキス。二人の恋が愛へと変わった瞬間で最高のシーンでしたね。

そして十花に「中二病でも恋がしたい!」と作品タイトル文面のメールを送り一期OPの「Sparkling Daydream」が流れます。この辺りはもうドテンプレですがこういうのに弱いので泣きそうになりました。

その後エピローグで大団円、からのEDですね。

EDテーマである「こころのなまえ」の歌詞と本作がリンクしていてここが一番涙腺に来ました。

「変わっていくことをおそれた」「恋が愛に変わる」「ねえ、わたし強くなったよ」とか映画見た瞬間聞かされたらさすがに泣きますよ…

EDの後、一期一話のあの二人の出会いのシーンが再現されるのですが、あの頃と違うのは六花が勇太から貰った指輪をつけている点。本当にベタなシーンですが自分がベタ展開好きなのでグッときました。作品が終わる寂しさはありますがコメディな雰囲気と上手く畳んだのもあって晴れやかな気持ちで観終わることができました。

 

この映画は「中二病でも恋がしたい!」という作品の雰囲気を壊さず適度なシリアスを挟み、それでいて上手いことまとめられており、ブランクを感じさせない仕上がりになっていてとても良い映画でした。個人的には凸サマーのコンビが好きすぎて新作を作って欲しいですねw

まだ一度しか見てないのでうろ覚えな部分もあり、早くもう一度観に行きたいです。

二期の内容をあまり覚えてない僕でも楽しめたので迷ってる方は是非劇場へ足を運んでみてください。

下手な文章ですがお読みいただきありがとうございました。それでは!