【感想】中二病でも恋がしたい!~Take on Me~

こんにちは、ぺーやんです。

今更ですが「中二病でも恋がしたい!~Take on Me~」を観てきました。

勢いに任せて感想を書くので日本語怪しいですがご容赦ください、またネタバレ満載ですのでご注意を!

 

えー、結論から言うと最高でした。コメディとしても面白かったですし、構成も上手くて最後にはジーンと感動できる作品でした。

今回の映画の大筋は、

諸事情により六花の姉の十花が六花を連れてイタリアへ行くことになる→勇太は六花と駆け落ち→逃避行の中で二人は自身の課題と向き合い葛藤する→それを克服し大団円

という流れなんですが、気になったポイントを書いていきます。

 

 

まず注目なのは二期からの時間の経過ですね。映画では勇太、六花、モリサマーは高校3年に、凸森は2年に、くみん先輩は高校を卒業し進学します。

 

本筋はもちろん勇太と六花の恋愛で今回もそれは変わらないんですが、他のキャラクターの魅力もしっかりと描写されていました。

 

特に言いたいのは…

凸サマーの百合!!!!!!!!!!

本映画では凸森が生徒会長に、モリサマーが副会長になるんですけど年上なのに常に凸森に弄られるモリサマといった二人の関係性が表れていて面白かったです。

また駆け落ちした勇太六花を追いかけるのが今作での二人の主な役割なんですが、途中の二人のケンカップルっぷりに終始ニヤニヤしてました。ハンバーグ食べるだけで喧嘩したり、ホテルで同じベッドに寝るときもかけ布団で喧嘩したり、そのくせ朝には密着して抱き合って寝てたり…絶対付き合ってますよあれ。

で、六花に追い付き、カップルを送り出す終盤のシーンでのイチャデレ。優勝しました。

凸サマーの二人は主役カップルを捕まえないと自分達のキス写真をネットにばらまくと脅されてる立場なんですよ。それなのに二人は本気で捕まえる気はなかったというのはそれだけ勇太たちのことを大切に思ってるのが表れたシーンであり、また凸サマーが同じ価値観を持ってることが確認できるいい百合シーンで印象に残りました。

そして中二病患者たちに振り回される高校生活を後悔していないというモリサマの発言は彼女の成長を感じさせました。高校デビューに失敗して今の立場に収まった彼女ですが何だかんだそんな生活を自身で肯定して楽しく過ごしているのも中二病とのつきあい方の一つだなと感じました。

 

 

次にいよいよ本筋である勇太六花カップルについてです。

この作品自体のテーマは一貫して「中二病の人間がどうやって恋をするか」で、映画でもそれは変わらないのですがこの映画自体のテーマはその先のステップとして「時間の変化や成長における中二病との向き合い方」、そして「恋から愛への変化」かなと思いました。

その辺りの学生から先の段階の変化と向き合うために今までの学校生活から飛び出し全国各地を旅行する映画になったのかなぁと思います。もちろんまだ二人は高校3年生なので劇中で描写された通り高い物は買えないしラブホテルにも入れないのですが、勇太は六花との子供の名前を考えたりキス以上の関係に進もうとしていましたね。

そして旅行するうちに二人は「この先六花がいつまで中二病でいるか、中二病でなくなってもお互いを好きでいられるか」という問題に直面します。中二病でも恋はできたがその先の段階へは中二病のままいけるか分からないので、映画のテーマとしてこれが来たときはなるほど!と思いましたね。

今後も中二病のままでは家族や色々な人に迷惑がかかる、かといって六花が中二病を捨てるのは自分のアイデンティティの喪失を意味し、お互いからの好意がなくなるかもしれないと二人はそれぞれ葛藤します。

京都、神戸、東京、北海道、青森をバス、飛行機、電車を乗り継いで旅行する中で二人は自身の気持ちに整理をつけ、そして最後の乗り物である船上で二人はプロポーズをして課題を克服しました。

六花がどうなろうと勇太は六花を好きでいることを宣言し指輪をつけてあげてキス。二人の恋が愛へと変わった瞬間で最高のシーンでしたね。

そして十花に「中二病でも恋がしたい!」と作品タイトル文面のメールを送り一期OPの「Sparkling Daydream」が流れます。この辺りはもうドテンプレですがこういうのに弱いので泣きそうになりました。

その後エピローグで大団円、からのEDですね。

EDテーマである「こころのなまえ」の歌詞と本作がリンクしていてここが一番涙腺に来ました。

「変わっていくことをおそれた」「恋が愛に変わる」「ねえ、わたし強くなったよ」とか映画見た瞬間聞かされたらさすがに泣きますよ…

EDの後、一期一話のあの二人の出会いのシーンが再現されるのですが、あの頃と違うのは六花が勇太から貰った指輪をつけている点。本当にベタなシーンですが自分がベタ展開好きなのでグッときました。作品が終わる寂しさはありますがコメディな雰囲気と上手く畳んだのもあって晴れやかな気持ちで観終わることができました。

 

この映画は「中二病でも恋がしたい!」という作品の雰囲気を壊さず適度なシリアスを挟み、それでいて上手いことまとめられており、ブランクを感じさせない仕上がりになっていてとても良い映画でした。個人的には凸サマーのコンビが好きすぎて新作を作って欲しいですねw

まだ一度しか見てないのでうろ覚えな部分もあり、早くもう一度観に行きたいです。

二期の内容をあまり覚えてない僕でも楽しめたので迷ってる方は是非劇場へ足を運んでみてください。

下手な文章ですがお読みいただきありがとうございました。それでは!